副業としてネット占い師を始めるには?
世の中の複雑化、パソコンやインターネットの普及、人と人との直接交流の少ない時代……。そんな時代にあって、需要がじわりと増えつつあるのが、占い師です。
コミュニケーションを渇望しながらも、コミュニケーションの能力と手段に限界を感じている現代人たち。心の中に強いストレスを抱え、相談者として占い師を利用する人も少なくはありません。
占い師は知人でも友人でもなく、本当に話したいことを気軽に、言ってみれば「後腐れ無く」話すことのできる相手として、重宝されているのです。
このような流れの中で、占い師になりたい! という人も徐々に増えつつあります。実際には、インターネットが普及し、誰でも在宅で、占い師になれる可能性が出てきた……ということが大きな要因のひとつでしょう。それでは、占い師になるには、どのようなスキルや知識、資格が必要になるのでしょうか。
占い師になるためには、もちろん当然のこととして、何らかの占いの知識がなくてはなりません。占いはタロット、四柱推命、手相、ホロスコープ……色々な種類があります。最初は、あれもこれもと手を出してもものになりません。興味のある占術に、目的を絞りましょう。
占術には、それぞれ占い師、あるいは占い師になりたい人の性格にあわせ、適性があります。数学が得意、データを扱うのが得意といった方は、四柱推命やホロスコープ、数秘術なども適性があるかもしれません。逆に、データは苦手だけれども直感がものをいう、という方は、タロットや易が合っている可能性が高いと思います。
いずれにしても占い師を目指すのならば、自分の適性は自分で見極めるだけの能力が必要です。才能があるなら、おのずから見えてくる、という言い方もあるでしょう。
占いの学び方は、スクールに通う、師匠を探す、独学など、様々かつ自由です。占い師には特定の資格はありません。ただお客様の悩みを聞き、心の支えとなる能力、そして未来をお客様とともに開拓する能力、それだけが求められます。
必ずしも、誰かの弟子にならなくてはならない、という必要はありません。
導かれるように占い師になった人には、独学で占いをはじめ、知人などを占ってみたところ的中が続き、周囲からの推薦や口コミでいつの間にか占い師になっていたという人。
幼少期から占いに興味があり、性格的にも周囲から相談を受けることが多く、物心がしっかりついた頃には占いの知識も一通り身についており、成長してから自分のスキルを活かして占い師になったという人。
ある日突然、あるいは交通事故などを切っ掛けに、何かが急にわかるようになった人、などがいます。
とはいえ、大人になってから占い師を目指し、何から手を付けていいかわからない場合には、占いを教えているスクールの情報がオンラインにたくさん掲載されていますので、門戸を叩くと良いでしょう。
ただ、占いスクールで教えてもらえるのは、飽くまでも占いの手法や理論に過ぎません。あなたの占いが的中率をあげ、また人の相談に乗れるようになるまでには、実務経験を多く積む必要があります。スクールで学んだとしても、プロになる自信がつくまで、周囲の人を無料で占うなど、経験値を重ねなくてはならないでしょう。
占い師になるために必要なのは、占いのスキルだけではありません。
占い師のところにやってくるのは、悩んでいる人たちです。
話を聞いて欲しい人たちです。
幸せを感じられていない人たちです。
ですから、人の話をものやわらかに、最後まで聞く能力と根気。悩みに寄り添う態度や言動。相談者たちに幸せになってほしいという思い。こうしたものがなく、冷たい言動で相談者たちをばさばさと切っていく占い師もいますが、そうした占い師が長続きすることはできません。
いわゆる毒舌であっても、愛がなくては占い師ではないのです。
最後に、忘れてはならないのは、占い師は相談者たちの、いわゆる「負」の部分を引き受ける仕事です。
相談者たちから吐き出される「負」のオーラを、みずから浄化する能力がなければ、占い師自身が心を病み、仕事を続けることができなくなります。
この方法はスクールでは教えてもらえません。
ひとえに才能と言うことも、できるかもしれません。自分自身にその才能と覚悟があるか、ということもよく探ってみてくださいね。